2年間ニートした私が「経験して良かった」と感じたこと

ニート
スポンサーリンク

皆さんこんにちは! orinekaです。

今回のテーマは「ニートを経験して得られたこと」についてです。

「仕事がつらくて辞めたいけど、無職になるのも不安」

「ニートになってしまった。これからのことを考えると怖い」

突然のリストラ、うつ病の発症、家庭の事情など様々な理由で仕事を辞めざるを得なかった方もいらっしゃると思います。仕事を辞めていわゆる「ニート」状態になることでいったんつらい状況は脱せるものの、将来のことを考えると不安になりますよね?

私も以前、適応障害で会社を退職したことをきっかけに2年間にわたってニート生活をした経験があります。

  • つらい職場から解放されて広がる安心感
  • 「自分の未来はどうなっちゃうんだろう」という漠然と、でもはっきりとした不安
  • 「こんなところでゆっくりしていちゃダメだ!」という焦り

こういった感情がないまぜになってつらかったことは今でもよく覚えていますね。 確かにニートの真っただ中にいるときは気が気ではありませんし、デメリットもたくさんあります。でも「悪いことばかり」かというとそうでもなく、ニートを経験したからこそ得られた考え方や気持ちもあるんです。今回はそんな「ニートのポジティブな面」をお伝えできればと思います。

ニートを経験して良かったと感じたこと

心を壊さずに済んだ

ニートになることで自分の心を守ることができたのは確実に良かったことだと言えます。

私が以前適応障害になってしまったのは職場の人間関係が原因でした。

  • やり方を教えてくれず、失敗するとネチネチ文句を言ってくる直属の上司
  • 自分の部署には同僚がおらず、近い立場で話せない
  • 部署ごとに縦割りで、他の部署の同僚に話しかけにくい雰囲気

これらが原因となり「出社前日の夜は涙が止まらない」「会社に近づくと動悸」「仕事中に吐きそうになりトイレにこもる」といった症状が勃発。就職してからわずか2カ月で休職することになってしまいました。

休職の後は退職してその会社とは完全に縁が切れたわけですが、それによって自分の心が完全に壊れてしまうのを防ぐことができたと思います。

もしも症状を無視してそのまま仕事を続けていたら、うつ病になって心に回復不可能なダメージを負っていたかもしれません。

一度うつ病になってしまうと

  • 日常生活に戻るまでに数年かかる
  • 一度良くなっても何度もぶり返す

といったことが起こりかねません。「心が致命傷を負う前に環境から逃げられたこと」は、ニートのデメリットを補って余りあるメリットかなと思います。

資産形成がはかどるようになった

私は現在は働いていますが、資産形成(貯金や投資)においてニートの経験が非常に役立っています。

どういうこと?

ニートを経験したことで「今の収入が今後も続く」と思わなくなり、危機意識が芽生えたからです。

サラリーマンとして働いていると毎月決まった額のお給料が入ってきますよね? そうすると、「未来永劫ずっと毎月同じ額のお金が入ってくるんだ」と考えがちです。

どうせ毎月入ってくる→いつでもお金は貯められるのだから貯金はまた今度でいいや

といった思考ではいつまでたっても資産形成に本気になれません。

しかし、ニートを経験するとこの考えは打ち砕かれます。単に頭の中で想像するのと身をもって体験するのでは天と地ほどの差がありますね。

私自身ニートを経験したことで「またいつか収入が途絶えるかもしれない」と考えるようになり、資産形成のやる気に火がつきました

リタイア生活はすぐ飽きることに気づけた

「仕事=悪」

「仕事をリタイアできればすべての悩みから解放される」

こんなふうに考えている方はいらっしゃいませんか? 現代は「ストレス社会」とも言われますし、「仕事をリタイアできればどんなに良いことか」と思う瞬間は誰しもが一度はあるかと思います(私も適応障害になった会社に勤めていた時は毎日思っていましたし、比較的ホワイトな職場の今ですらたまに思うときがあります)。

ただ、実際にニートになってみると必ずしも「仕事をしなくて良い=幸せ」ではないことに気づきました。ニート生活に慣れてしまい幸せを感じなくなってしまうんですね。子どものころはジュース1本飲むだけで満足できたのに、大人になって毎日飲んでいると味に慣れて満足できなくなってしまうのと同じです。

そんな・・・仕事をしていてもリタイアしても幸せになれないんじゃ、どうすればいいの!?

一見すると絶望しただけに思われるかもしれませんがちょっと違います。

×仕事をリタイアしても幸せになれない

〇仕事をしている状態を不幸だと思わない

「仕事をしている=不幸 リタイアしている=幸せ」の考え方から脱し、「仕事をするのもつらいけど、ニートになったからって人生バラ色ではないんだな」とバランスの取れた考え方ができるようになるといった感じですね。

まとめ

今回は「2年間ニートした私が「経験して良かった」と感じたこと3選」と題して、ニートのポジティブな面にスポットを当ててみました。

  • 心を壊さずに済んだ
  • 資産形成がはかどるようになった
  • リタイア生活はすぐ飽きることに気づけた

この3つですね。

中にはここまで読んでいただいて

「そんなふうにポジティブに考えられるのはニートを脱出できたからでしょ! 私は今まさにニート状態でそんなふうには考えられないよ!」

と感じた方もいらっしゃるかもしれません。確かに私が今もニートのままだったらこのように良い面には気づけなかったかもしれませんし、お気を悪くされてしまったら申し訳ないと思っています。

ここでは「今の経験がこれからを生きるうえで糧になるんだ」ということを、納得はできなくて良いのでぜひ知識として頭に入れておいてください。この記事で少しでもニートに対する悲観的な感情が和らげばうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました