こんにちは。orinekaです。
「手洗いとボディソープと洗濯は石けんで試したから、次は食器洗いかな?」
石けんを使う用途が増えてきて、食器洗いも石けんでできないかと考えている方もいらっしゃると思います。
私自身食器洗いにも石けんを使っていますし、石けん自体は地球環境や体への安全のために推奨していますので、使う領域をどんどん広げてくださるのはうれしい限りです。
ただ、食器洗いについてはかなり注意を要します。無視できないデメリットがあるからです。
この記事が石けんを使うかどうかの判断に役立ち、使う場合はデメリットを理解あるいは克服して使うヒントになれば幸いです。
[結論]
- 石けんで食器を洗うことのデメリット
- 食器がツルツル滑る(最初のうちだけ)
- 大量の水を使う
- 「人体への安全性」に魅力を感じたら石けんを使いましょう
- 食洗機の活用の検討を(節水になります)
石けんでの食器洗いは中級者向け
私は今までの経験から、食器洗いは洗濯よりも難しい「石けん中級者向け」だと考えています。次のデメリットのところでも触れるように、最悪食器を割ってしまったり、水道料金が上がってしまったりする可能性があるからです(私はどちらも経験しました)。
ですので、まだ石けんを使い始めたばかりの方は無理して食器洗いまで石けんにする必要はないと思います。嫌にならずに長く使い続けることが大切ですから、慣れるまでは手をつけないのも立派な戦略です。
「いや、それでもやりたいんだ」という方もいらっしゃるかもしれません。もちろん無理ではありませんよ(私も環境問題に相当な興味があったので、「徹底的にやるぞ」という謎の根性(?)で始めました。途中、食器を割るというアクシデントに遭ってしまいましたが、今では普通に洗えています)。
デメリットに注意した上でうまく使えるようになったら、あなたも石けん中級者の仲間入りです。
石けんで食器を洗うことのデメリット
さっそく、具体的なデメリットを見ていきましょう。私が特にデメリットだと思うのは次の2点です。
食器を割りやすい(最初のうちだけ)
合成洗剤から石けんに変えた直後の数日だけなのですが、とにかく滑ります。今まで使ってきた洗剤が表面に残っているのが原因のようで、数日間石けんで洗い続ければ改善します。
最初のうちだけ気をつければいいのですが、とにかくツルッツルに滑るので本当に気をつけてください。私もこのことは知っていて使い始めたのですが、それでも不注意で食器を2枚も割ってしまいました・・・。

大量の水を使う
これはずっとつきまとうデメリットですね。理由は貯め洗いができないからです。
今までの洗剤なら、水を張った洗い桶に洗った食器を貯めてすすぐことができましたよね。ところが、石けんは「水に浸かるとつかんでいた汚れを放す」性質があるため、貯め洗いをすると他の食器に汚れが移ってしまいます。
そのため一枚一枚水道の水で洗うことになるのですが、そうすると水の使用量が増えてしまうことに。

家計にも負担がかかるし、環境に良いのかも分からなくなってきた・・・
そうなんです。このブログでは「地球環境のことも考えて、石けんを使いましょう」というスタンスで石鹸のノウハウを紹介しているのですが、これでは本当に環境に優しいと言えるのか疑問が残ります。これも私が石けんでの食器洗いをそこまで推奨しない理由の一つです。
メリットは「人体に安全な可能性が高いこと」
ここまでデメリットばかり紹介してきましたが、はっきりメリットと言えることもあります。それは「人体に無害である可能性が高いこと」。
石けんは5,000年(諸説あります)にわたって使われてきた歴史があり、人の体への安全性については証明されていると言えます(もし有害だったらとっくに報告されているはずですから)。
食器は食べ物が直接触れるものですから、その食器を洗う洗剤の安全性はかなり重要ですよね。その点、長い間使われてきたことの信頼性は他の洗剤にはないメリットと言えるのではないかと思います。
「メリットは分かったし、デメリット以上に魅力を感じる。だから何とかしてデメリットを解消したい!食器が滑るのは最初だけ我慢するとしても、大量の水は何とかならない?」
こう思われる方もいらっしゃるでしょう。せっかく興味が出てきたのだから、デメリットを解消して挑戦したい。そんな意欲的な方に向けて、次はデメリットを解消する方法を見ていきます。
デメリットを解消する方法
1.食洗機を使う

石鹸食器洗いのデメリットをなくす最強の方法はずばり、「食洗機を使う」ことです。
- 機械が自動で洗ってくれる → 食器を割る心配なし
- 一気にまとめて洗える → 節水になる
といった感じで2つのデメリットを強力かつ簡単に解消してくれます。
食洗機のメーカーの一つであるパナソニックによると、手洗いに比べて食洗機での水の使用量は1/6、1回あたり2L入りペットボトル32本分の節水になるとしています(家族の人数や手洗いのやり方によって変わりますし、「本当に節水になるのか?」という議論もあるみたいですが、ここでは置いておきます)。
種類は少ないですが食洗機専用の石けんが販売されているので、
「食器洗いは石けんでやりたい!食洗機は家にあるよ」
という方は試してみてはいかがでしょうか。
2.シンクすれすれ洗い&節水シャワーヘッド

ちょっと待った!
そりゃ食洗機が使えれば一番いいだろうけど、家には食洗機を買うお金も置くスペースもないよ!

たかが石けん洗いのためだけに食洗機を導入なんかしてたら、いくらお金があっても足りません!
「デメリット解消には食洗機が一番!」と聞いてこう感じた方もおられると思います。お怒りはおっしゃる通りです(すみません…)。
そこで次におすすめしたいのは「シンクすれすれ洗い」と「節水シャワーヘッドを使う」ことです。
「シンクすれすれ洗い」は読んで字のごとくシンクの底につくかつかないかギリギリのところで洗うこと。もし手が滑ってしまっても、低い位置であれば割れるのを防ぐことができます。

また「節水シャワーヘッド」は水の使用量を減らしてくれるツールです。普段と同じように蛇口をひねっても、商品によりますが20%から最大で60%も水を節約してくれます。
まとめ:石けんを使った食器洗いの方法
今回は石けんで食器洗いをする方法について見てきました。
食器洗いに石けんを使うことに関しては難しい点もあるので、無理にやる必要はないと思います。
ただ人体への安全性には優れていますので、そこにデメリットを上回るメリットを見出せる方であれば、ぜひ挑戦することをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。