こんにちは、orinekaです。
「石けんでできた歯磨き粉があると聞いたので、詳しく知りたい」
「興味はあるけど、今までの歯磨き粉と使い勝手が変わってしまうと困るな…」
今回の記事ではこういった疑問や要望にお答えします。
私自身石けん歯磨き粉を使い始めてから3年以上経ちますが、今でも使い続けています。個人的には良い商品だと思っているので興味を持った方にはぜひ一度石けん歯磨き粉を試していただきたいのですが、何も知らない状態だと
- 得体の知れないものを口に入れるのは不安…
- デメリットばかりで合わなかったらどうしよう?
こんな気持ちになってしまいますよね?
この記事を読んでいただくと、
- デメリットとメリットを両方知り、自分のなかで比較できる
- 最初に試すのに適している商品がわかる
ようになります。安心して購入できるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
[この記事を読んでできること]
- 石けん歯磨き粉を使うメリット・デメリットと、デメリットに対する対処法がわかる
- 味や買える場所、効果など初めて石けん歯磨き粉を使うに当たっての疑問を解消できる
- おすすめの商品を知ることで、最初にどれを買えばよいか迷わない
ここをクリアすれば大丈夫! 石けん歯磨き粉のデメリット

石けん歯磨き粉に変えても本当に大丈夫かな?
このように不安になっている方もいると思いますので、今回は先にデメリットから解説します。2つありますが、それぞれの対処法も合わせてご紹介しますので、
- このデメリットなら許容できそうだ
- ちゃんと対処できそう
こう思えた方はスムーズに導入できると思いますよ。
服につくと落ちにくい
歯みがきをしていると、歯磨き粉が歯ブラシを伝って垂れてしまうことがあると思います。石けん歯磨き粉の場合は洋服についてしまうとちょっと面倒で、普通に洗濯機に入れるだけだと落ちにくいです。
私も使っている中で何度か服に垂らしてしまったことがありますが、それまで使っていた歯磨き粉と比べてなかなか落ちないなと感じました。
私が普段気をつけていることとしては、
- 歯を磨くときはなるべく室内着(パジャマなど)のときにする
- 服に垂れてしまったときはすぐに水で洗うか、水を含ませた布で拭き取る
この2点くらいでしょうか。
- そんなに歯磨き粉を垂らすことがない
- 上記2点の気をつける行動が苦にならない
こういった方であればこのデメリットを気にする必要はないでしょう。
もし服についてしまった場合は、洗濯機に入れる前にこぼした箇所を石けん入りの水の中で予洗いしてから洗濯すればすっきり落ちますので、過度に心配しなくても大丈夫です。
価格が高め

商品にもよりますが、全体的に石けん歯磨き粉のほうが普通の歯磨き粉より値段が高いです。
具体的にどれくらい高いのか、ネット通販(amazon)で調べてみました。普通の歯磨き粉代表として「クリアクリーン ネクスデントピュアミント」を、石けん歯磨き粉代表としてシャボン玉石けんの「せっけんハミガキ」を取り上げています。
容量 | 価格 | 1g当たりの価格 | |
クリアクリーン ネクスデントピュアミント | 120g | 301円 | 2.51円 |
せっけんハミガキ | 140g | 374円 | 2.67円 |
表の1番右側を比較してみてください。せっけんハミガキのほうが1gあたりの価格が高いことがお分かりいただけると思います。
「せっけんハミガキ」は石けん歯磨き粉の中では安いほうですが、それでも今まで皆さんがお使いの歯磨き粉と比べると割高になるのは否定できません。環境や人体に優しい物の価格が高いのはもはや宿命と言えそうですね。
- この後ご紹介するメリットに価格差の価値を見出せる
- 数か月に1個しか使わないので数百円くらい高くなってもそこまで問題はない
このように考えられるのであれば価格問題はクリアできるでしょう。
石けんと節約の関係については別の記事でも触れています。「石けん=値段が高い」と思われている方には新たな見方ができる内容となっていますのであわせてご覧ください。
石けん歯磨き粉を使うメリット

歯をみがいた直後でも味がわかる
歯みがきをした後で食事をしたり飲み物を飲んだりしたとき、味を感じなかった経験はありませんか? あれは歯磨き粉に含まれる成分によって、舌にある味覚を感じる器官が一時的に麻痺するためなんだそうです。
ところが、石けんの歯磨き粉の成分では味覚の麻痺が起こりません。そのため、歯をみがいた直後でもしっかりと味を感じられます。
個人的には朝食後に歯をみがいた後、お茶を飲んでもちゃんと味がするところが気に入っています。朝は時間がなくて歯みがきの後すぐに飲み物を飲むことが多いので、このメリットが際立つように感じますね。

一時的とはいえ、味覚が変化するなんて何だか怖いなぁ…
と心配されている方にもおすすめできます。
体により安全な成分でできている
石けん歯磨き粉は普通の歯磨き粉と比べて皮膚に与える刺激が弱めで、その分体に優しいと言えます。
成分についての話は複雑で長くなりがちなので詳細には触れませんが、普通の歯磨き粉の中には皮膚への刺激が強い「ラウリル硫酸ナトリウム」という成分が含まれていることがよくあります。洗浄剤として含まれており、一般的には歯磨き粉に欠かすことができない成分です。
一方、石けん歯磨き粉の場合は「洗浄剤=石けん」なのでラウリル硫酸ナトリウムを使う必要がありません。そのため、刺激の強い成分を避けることができるんですね。
このあたりの詳しい内容については改めて別の記事で書こうと思っています。(完成したらこの下にリンクを貼ります)
泡立ちにくい

デメリットの間違いじゃない?
と思うかもしれませんが、私はメリットだと思っています。
なぜなら、しっかりと歯をみがけるから。
泡立っているとみがいた感を感じられるのでうれしいですが、本当はちゃんとみがけていないのに「みがけた!」と勘違いする可能性もあります。泡立ちが良い歯磨き粉だと大して時間も経っていないのに口の中泡だらけになって、すぐに歯みがきを終了してしまいがちです。
その点、石けん歯磨き粉は泡立ちが控えめな商品が多いです。なので口の中が泡ですぐにいっぱいになってしまうことはなく、時間をかけてじっくりとみがけます。
排水を汚しにくい

石けん歯磨き粉は使った後流れていく排水が海や川を汚しにくいという特徴を持っています。
- 石けんは水に触れるとすばやく分解される
- 小さなつぶつぶが入っていないものがほとんど
こういった特徴があるからですね。石けんが水に触れるとすぐ分解されるのは「洗浄力が落ちやすい」というデメリットにもつながってしまうのですが、排水による川や海の汚染という観点から見れば大きなメリットでしょう。
また、「小さなつぶつぶ」というのは最近話題になっている「マイクロプラスチック」のことで、普通の歯磨き粉の中には磨き心地を良くするために入っていることがあります(入っていないものもあります)。
石けん歯磨き粉の場合、私が知る限りつぶつぶが入っているものはありません。理由はわかりませんが…(石けんメーカーはもともと環境に対する意識が高いからなのか、それとも別の理由があるのか?)。
初めて石けん歯磨き粉を知った人が抱きがちな疑問

石けんの味がするの?

石けんを口に入れるのはちょっとな…
こうお思いの方は、石けん歯磨き粉は石けんそのものの味がすると考えていませんか?
結論としては、石けんの味はしません。

え、じゃあ無臭?
いえ、そういうわけでもなく、普通の歯磨き粉と同じように香料によって別の味が足されています。
代表的なのはミント味ですね。私が普段使っている歯磨き粉もこの味です。それ以外ではハッカの味がするものも見たことがあります。私が知る限り石けんの味がそのままする歯磨き粉は売られていませんので、この点は安心していただいて大丈夫です。
どこで売ってるの?
商品にもよりますが、ネット通販のほかドラッグストアでも買うことができます。
この後の商品紹介のところでも書きますが、シャボン玉石けんの「せっけんハミガキ」が一番どこでも入手しやすい商品だと思います。
普通の歯磨き粉と効果は同じ?
3年以上使っていますが、普通の歯磨き粉と効果は変わりません。
私は半年に1回定期的に歯医者に行って歯の状態を見てもらっていますが、石けん歯磨き粉を使う前と後で
- 歯垢の残り具合
- 虫歯の数
こういったものに変化は見られませんでした。
むしろ「前より汚れが付きにくくなったかな?」と感じることもあったぐらいなので(あくまで個人の感覚ではありますが)、少なくとも効果が劣ることはないのではと思います。
商品の紹介と選び方のポイント

最初に試すのに最適 シャボン玉石けん「せっけんハミガキ」
価格の比較でも取り扱った商品で、私が石けん歯磨き粉を導入してからずっと使い続けてきたものです。
- 価格が石けん歯磨き粉の中では一番安い
- 味がペパーミントで普通の歯磨き粉と近い
- ドラッグストアなどの実店舗でも手に入りやすい
というふうに3拍子そろっており、長い間にわたって使い続けやすい商品と言えます。
ヤマハのピアノ、トヨタの車、アップルのiphoneのように
「迷ったらまずこれを買っておけ」
と言えるド定番の立ち位置にいる石けん歯磨き粉です。
ペパーミントの香りに関しては磨いている間は感じますが、口をゆすいだ後はほとんど残りませんね。歯みがきの後に影響が残らないところが、石けん歯磨き粉の「歯みがき直後でも食べ物の味がわかる」という特徴を際立たせているように感じました。

初めてでどれを選んだらよいかわからない

とりあえず一番有名なものを選びたい
こういった方に最適な歯磨き粉と言えるでしょう。
スースーしたい方に パックスナチュロン 「石けんはみがき」
名前がそっくりで色も青色で同じなので混同してしまうかもしれませんが、別物です。
この商品の特徴としては
- ハッカ入りなので歯磨き後もスッキリ感が残る
- 価格が良心的
が挙げられます。シャボン玉石けんのものとは違い、

歯を磨いた後もスッキリ感が持続してほしい!
こう思っている方にはこちらのほうがオススメできるでしょう。
価格についてもシャボン玉石けんのよりは若干高くなってしまう(値段自体は同じだが、容量が小さい)ものの、良心的な範囲内と言えます。味にこだわりがある方はこちらを選んでも後悔することはないと思いますよ。
まとめ
石けん歯磨き粉は普通の歯磨き粉と比べると
- 服につくと落ちにくい
- 価格が高め
といったデメリットがありますが、ここを乗り越えることができれば
- 歯をみがいた直後でも味がわかる
- 体により安全な成分でできている
- 泡立ちにくい
- 排水を汚しにくい
といった利便性や体への安全性、環境への配慮など多くのメリットを感じることができます。
また、初めて石けん歯磨き粉を知った方の中には
- 石けんの味がそのままする
- 効果が劣る
こういった考えをされている方もいるかもしれませんが、これは誤解です。普通の歯磨き粉と同じように別の味が足されていますし、私の経験上効果も問題ありません。
もし「どの商品から試したらよいかわからない」と困っている場合は、「せっけんハミガキ」から使ってみることをおすすめします。
今回の記事を通して石けん歯磨き粉の詳細を理解し、生活に取り入れるかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。