こんにちは。orinekaです。
「石けん洗濯を始めてみたいけれど、初心者には難しいの?」
「石けんで洗濯したら服に粉がついてしまった! どうすればいい?」
石けん洗濯には普通の洗剤での洗濯とは違うコツが必要で、このコツさえつかめれば失敗する可能性をグンと減らすことができます。今回は
- 石けんで洗濯をしたいけれど、失敗談を聞いて一歩を踏み出せないでいる
- 実際に失敗してしまって、どうしたら良いか分からない
こういった方に向けて、石けん洗濯のコツと具体的な手順を解説していきます。
[この記事でできること]
- 石けん洗濯を4年以上続けてきて得た重要なコツ3つが分かる
- 具体的な手順を書いているので、初心者でも迷わずに洗濯ができる
なぜ今までのようにいかないの?

何で今までの洗剤は入れるだけで問題なかったのに、石けんで同じことをすると失敗するの?
最近石けん洗濯を始めた方はこんな疑問を持つことが多いのではないでしょうか? 「服をきれいにする機能を持つ洗剤」という点では同じものなのに、こうも使い勝手が異なるのはなぜなのか、まずはこの点からはっきりさせましょう。
使い勝手が異なる理由は、石けんの特徴として
- 水に溶けにくい
- 溶けて泡立たないと機能しない
があるためです。
石けんは合成洗剤(今まで皆さんが使ってきた洗剤です)と比べるとなかなか水に溶けません。水に粉石けんを入れてみると分かりますが、混ぜても混ぜても細かい粉が浮いてきてしまい、完全に溶かすのは意外と大変です。溶け残りがあると粉が服に付着し、小麦粉をふりかけたかのように白い跡がついてしまいます。
また、石けんは溶けて泡立たないと洗剤としての効果を発揮しません。ただ水面に石けん液(粉でも同じです)をたらしただけでは働いてくれないんですね。
このように
「しっかり水に溶けないと汚れを落とせない」
という性質があるため、今までのように「洗濯物の上から洗剤をたらしてスイッチON」では失敗しやすいわけです。

じゃあ、しっかりと石けんを溶かしさえすればうまくいくってこと?
その通りです。ではどうすればしっかりと溶かせるのかを次から見ていきましょう。
上手な石けん洗濯のコツ3選
石けん洗濯で失敗をしないコツは次の3つです。
- 石けんは2種類以上の商品を試してみる
- お湯を使う
- 洗濯物を入れる前に石けんを溶かす
順番に見ていきます。
石けんは2種類以上の商品を試してみる
まずは石けん選びから。石けんには大きく分けて
- 完全無添加
- 添加物入り
の2種類があります。「完全無添加」のほうは純粋な石けん成分だけしか入っていないもので、「添加物入り」は石けんを水に溶けやすくする添加物が入っているものです。

それなら当然「添加物入り」のほうが水に溶けやすいんですよね?
そう思いがちなのですが(理屈でいくとそうなりますが)、私の結論は「両方試すべき」となります。理由は「住んでいる地域によって溶けやすい石けんが異なる経験をしたから」です。
私は石けん生活を4年続けてきた中で引っ越しをしています。それまで住んでいた場所では「添加物入り」の石けんのほうが溶けやすかったのですが、引っ越した先では「完全無添加」の石けんのほうが溶けやすいという結果になりました。
はっきりとした原因は分かりませんが、個人的には水の硬度や水質の違いが影響しているのではないかと考えています。このあたりに興味がある方は下の関連記事もご覧ください。
「完全無添加」と「添加物入り」は試してみないとどちらが溶けやすいのか一概に言えないので、最初は両方の石けんを買ってみて比べてみることをおすすめします。 この下に私が使ったことのある石けんをご紹介します。
お湯を使う
石けんの溶けやすさは水の温度によっても異なり、20℃以上でないと溶けにくいと言われています。特に冬場に水道水を使って洗濯をすると20℃以下になっていることも多いため、注意が必要です。

そうはいっても、うちの洗濯機の蛇口は水しか出ないよ!
こういう方も多いでしょう。この場合は風呂の残り湯を使うのがおすすめです。
「残り湯は汚れが気になるなぁ」
という方もいらっしゃると思うので、これについては別の記事で取り扱おうと思っています。
洗濯物を入れる前に石けんを溶かす
洗濯物の上から石けんをかけるだけだとしっかりと水に溶けてくれないので、洗濯物を入れる前に洗濯機に水を張り、石けんを溶かしてから洗濯物を入れるようにしましょう。
「面倒くさいな~」
と感じると思いますが、徐々に苦しさは和らいでいきます。私の場合知識0から始めて1か月経ったころにはこの手間に慣れ、半年やっていたら何も考えなくても体が勝手に動くくらいになりました(笑)。
今までの洗剤と比べて2分ほど洗濯にかかる時間が増えますが、この手間を追加することで
- 柔軟剤なしでもやわらかい洗い心地
- 皮膚にやさしい仕上がり
- 環境のことを考えているという自己(?)満足感
が得られます。うまくいく洗濯の手順を丁寧に解説しますので、何とか耐えてついてきてください。
実際の洗濯の手順

まずは準備するものの確認です。
以上になります。
計量カップについては今までの洗剤で使ってきたものを流用してもかまいません。
洗濯は合計6工程です。慣れてきたら4工程に減らせますので、最初だけ頑張りましょう!
洗濯物を入れて水量を確認し、一回取り出す(慣れてきたら省略可)
石けんは合成洗剤よりも「適量を知る」のが大切になります。面倒ですが初めは洗濯機の自動計量機能で水量を確認し、それに合った石けんの量を計りましょう。使う石けんの量は石けんのパッケージに書いてあります。
慣れてくると「この洗濯物の量なら石けんの量はこれくらいだな」という勘が身についてきます。それまではこの手順を踏むようにしましょう(2週間~1か月くらいで慣れます)。
お湯を張る
中が空っぽの状態で先に給水します。20℃以上、できれば30~40℃くらいの温かいお湯(私は風呂の残り湯を使っています)を入れましょう。
石けんを水量に合わせて入れる
計量カップで計ってから入れます。
1~2分運転して溶かす
運転した後で開けたときに、水面が泡でいっぱいになっているくらいでちょうど良いです。


ちょっと泡が多すぎない?
と思うかもしれませんが、洗濯が進むにつれて汚れとともに泡がどんどん消えていくので、最初はこれぐらい泡立っていて大丈夫です。
洗濯物を入れて洗濯再開
洗濯物を投入したら、スタートボタンを押します。あともう一息です!
「洗い」の途中(開始3~5分くらい)で泡立ちを確認(慣れてきたら省略可)
これも最初の2週間~1か月くらいは行いましょう。石けんの量が適切だったかの確認にあたります。この時点で泡が完全に消えていたらちょっと石けんの量が足りていないかも? 次回は気持ち多めにしてみましょう。

あれ、柔軟剤は入れてもいいのかな? 今まで使ってきたんだけど
こう思う方もいらっしゃると思います。
絶対ダメではありませんが、極力使わないほうが良いです。
詳しくは下の記事をご覧ください。使わないほうが良い理由などを解説しています。
失敗してしまったら?
洗濯が終わった後で
- 洋服に白いカスがついている
- 干した後、生乾き臭がする
こういった場合は次回から石けんの量を調節してあげる必要があります。
私の経験上、初心者のころは石けんを使う量が少なすぎる傾向にあるかなと思うので、対処としては
- まずはちょっとずつ量を増やしてみる
- どんなに増やしても改善しない時は逆に減らしてみる
この順番で行ってみるのがおすすめです。
今までの洗剤の感覚からすると「こんなに入れるの?」と驚くこともあるかもしれませんが、しっかり入れてあげないと失敗し続けることになりかねないので、思い切って入れるようにしてみてください。
まとめ:上手な石けん洗濯のコツ
お疲れ様でした。最後に洗濯の手順を復習しておきます。
- 洗濯物を入れて水量を確認し、一回取り出す(慣れてきたら省略可)
- お湯を張る
- 石けんを水量に合わせて入れる
- 1~2分運転して溶かす
- 洗濯物を入れて洗濯再開
- 「洗い」の途中(開始3~5分くらい)で泡立ちを確認(慣れてきたら省略可)
私自身、石けん洗濯を始めたてのころはコツがつかめずよく失敗していました(洗濯物を出してみたら白いカスがついていたなんてことは日常茶飯事でしたね…)。
失敗はしんどいですが、最初の困難を乗り越えることで
- 柔軟剤なしでもやわらかい洗い心地
- 皮膚にやさしい仕上がり
- 環境のことを考えているという自己満足感
を得ることができます。一度覚えてしまえばずっと使えるポイントなので、ぜひ実践して石けん洗濯の良さを味わっていただければと願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。