こんにちは、orinekaです。
聴覚過敏を持っている方は外出時つらい思いをすることがあると思います。
「ザワザワしている通りを歩くと思わず耳をふさぎたくなる」
「駅は人の声や足音が入り混じってひどく疲れる」
こういった経験をされたことがないでしょうか?
私も聴覚過敏の特性を持っており、ちょっとでも人が多いところに行くときはいつもビクビクしてしまいます。挙句の果てには「音に警戒しなければ」と神経が張り詰めてしまい、行く前から疲れてしまうという有様。
私は現在、幸いにも人が多いところを避けて生活できていますが、皆さんの中には

つらいけれど仕事で駅や電車を利用しなければならない

すぐに人を避けた生活にすることは難しい
こういった方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、音疲れを軽減できるノイズキャンセリングイヤホンについてご紹介します。聴覚過敏の当事者として
- どれくらいの効果があるのかをイメージできる
- 長時間使える安心感のある製品を紹介する
- 収入が少ない方でも買いやすい、コスパの良い製品選び
こういったところに力を入れ、実際に騒がしい電車や駅で約2か月間使った経験をもとに書いています。
この記事でできること
- ノイズキャンセリングイヤホンが聴覚過敏の方にもたらす効果を具体的に知ることができる
- 性能・使用時間・価格のバランスがとれたイヤホンを選ぶことができる
ノイズキャンセリングイヤホンのメリット

持ち運べる
小さいので持ち運びが簡単です。お出かけのときにポケットに入れて持っていき、騒がしいところに来たらさっと装着する。10秒くらいあれば十分でしょう。
目立たない
防音の方法としてはイヤーマフもありますが、人前でしているとけっこう目立つのでちょっと気恥ずかしさがあります。一方、イヤホンであれば耳に収まるのでその点は問題なし。完全ワイヤレスであればコードすらないのでパッと見しているのか分からないくらいです。人が見ている中でする対処法としてはかなりのメリットですね。
無音 or 音楽を選べる
イヤホンというと音楽を聴くものという固定観念がありますが、実はノイズキャンセリングの機能は単独で使えます。音楽を流さずに周囲の音をカットすることができるんです。
音そのものに苦手意識がある聴覚過敏持ちにとっては最適と言えます。
ノイズキャンセリングイヤホンのデメリット

定期的に充電が必要
ノイズキャンセリングの機能をはたらかせるには電気が必要であるため、イヤホンに内蔵された充電池に定期的に充電しなければなりません。プスッと挿せばすぐ使える普通のイヤホンにはない手間がかかってしまいます。
一応電池が切れても普通のイヤホンとしては使えますが、それでは聴覚過敏の方には意味がありませんので、「どれくらい電池が持つか」というのは商品選びの上で重要なポイントになりそうですね(これについては「ノイズキャンセリングのよくある疑問」のところで後述します)。
荷物が増える
イヤホンをそのままカバンやリュックに突っ込めばそんなにかさばらないのですが、「高かったし、なるべく傷つけたくないな」とケースにしまっていると意外とかさばります。私が使っているイヤホンのケースは単行本くらいの大きさがあり、カバンに入れると他の中身が圧迫されてしまいます。このデメリットについては、ケースを厳選すれば解決するかもしれません。
価格が高く、手が出しにくい
普通のイヤホンと比べて高性能な分、値段は高めです。私が調べた限りでは安くても1万円~といったところですね。商品選びに失敗してしまうとちょっと痛いお値段です。
ノイズキャンセリングのよくある疑問
完全無音になるの?
完全な無音にはなりません。
ノイズキャンセリングというと「まるで澄み切った宇宙にいるかのように静かになるのだろうか? それはそれで人に話しかけられても気づけないし、嫌だな」、そんなふうに誤解していらっしゃる方もいるかもしれませんね。残念ながら(幸い?)何も聞こえないという状態にはなりません。
感覚は人それぞれですが、実際に使ってみた感じでは、図書館ぐらいのレベルになると考えておけばそう遠くないのではと思います。
- 雪が降ったときのしんとした感じ
- 電車のモーター音や人の話し声は遠くから聞こえてくる
こんなイメージでしょうか。人から話しかけられた時や電車のアナウンスは音量が小さいものの聞こえるので、「まったく気づかなかった」となることはないでしょう。
高い音・低い音でも遮断できる?
聴覚過敏を持つ方の中には特定の音が気になるという方もいらっしゃるでしょう。私が使ってみた感想としては、「まんべんなく音量を下げてくれる」ように感じました。例えば電車に乗っているときには、
- カーブを曲がるときに車輪がこすれる「キー」という高い音
- トンネルを通過しているときの「ゴー」という低い音
どちらも経験しましたが、両方とも気になりませんでした。
どれくらいの頻度で充電が必要?

「一日40分の使用で1週間は余裕で持つ」といったところです。これは片道20分の電車で週5日、2か月にわたって検証したので信頼性は高いかなと思います。
メーカーいわく「一回の充電で最大20時間使える」とのことなので実際にはもっと長く使えそうではありますが、大切なのはギリギリを攻めることではなく、
- 1週間充電しなくて済むかどうか
という点だと思います。1週間持てば休日にゆっくり充電することができますからね。
その点では、私が検証に使ったオーディオテクニカのイヤホンであれば一日60分の使用でも余裕をもって使うことができるでしょう。
ちなみに他のメーカーの製品が気になったので、大手であるソニーの高級モデルも調べてみましたが、こちらはオーディオテクニカのものと比べると使える時間は短そうです。一回の充電で10時間とのことなので、電池が劣化したときのことも考えると、
- 一日の使用時間が1時間半以内→どれでもOK
- 一日の使用時間が1時間半を超える→オーディオテクニカの製品
この基準で選べば間違いないかなと思います。
メーカーや機種による性能の違いは?
これに関しては「値段に比例するところもあるが、音質を追求する上級者でなければあまり気にする必要はない」といった結論になるかと思います。
私自身、ノイズキャンセリングイヤホンは一つしか持っていないので検証してお伝えできないのが残念ではありますが、口コミを見ている限りでは、
- 音質→メーカーによって差がある。値段は高いほど良い
- ノイズキャンセリング→そこまで大きな差はない
といった印象を受けました。
まとめ
今回ご紹介したオーディオテクニカのノイズキャンセリングイヤホンは
- ノイズキャンセリング性能
- 使用可能時間
- 価格
すべてで十分なレベルに達しており、万人におすすめできるものだと感じています。
もちろん音質などは好みもありますし、高いほうが良いこともありますが、全体的にバランスが取れているという意味では最適解の一つだと思います。
高い買い物になりますので他のサイトやレビューも参考にじっくりと検討してみてください。もし購入される場合は上のリンクから買ってくださると嬉しいです(笑)。
最後までご覧いただきありがとうございました。