こんにちは。orinekaです。
「石けんシャンプーに興味があるけど、いきなり石けんを買って失敗したらもったいない」
「肌が弱いから、より安心な石けんを使いたい」
「石けんで体を洗おうとすると泡が立たないんだけど?」
今回はこんな考えや疑問を持つ方に向けた記事を書こうと思います。
私自身3年ほど前に初めて液体石けんで全身を洗って以来、ずっと使い続けている石けんファンです。今までのボディソープを液体石けんに変えることで
- 皮膚に対する安心感
- 環境に配慮している満足感
- 風呂掃除のときの利便性
こういったメリットを感じることができます。一緒に見ていきましょう!
この記事でできること
- 今までのボディソープとの使用感の違いがわかり、「自分にも石けんを使えるか」の判断ができる
- 石けんで全身を洗うときのコツをつかめる
- 失敗してしまったときの対処法がわかる
普通のボディソープと異なる点

最初に、今まで使ってきたボディソープと石けんで体を洗うときの違いについて解説します。「ここはどうしても譲れない!」という思いがある方は無理して石けんで体を洗う必要はありません。
タオルが使えない
ボディソープを使っていた時はタオルで泡立ててから洗っていた方も多いと思いますが、タオルに泡状の石けんをつけても泡立ちません。せっかく容器から泡立った状態で出てきても、タオル生地にスッと吸収されてしまうんですね。石けんの場合は泡を手のひらにとって、手で直接皮膚の汚れを落とします。タオルでゴシゴシと強めに洗いたい方には痛いデメリットです。
あと、背中が洗いにくいですね。手が背中の真ん中までなかなか届きません(笑)。ただ、こちらに関しては時間が解決してくれます。頑張って背中に腕を伸ばすのを繰り返していると、苦にならなくなりました(筋肉が強化されるんですかね?)。
どうしてもタオルを使いたいという方には「固形の石けん」を使う方法があります。小学校で蛇口のそばに置いてあった、あの白い石けんです。私は使っていませんが直接タオルにこすりつければ泡立つので、「どうしても石けんもタオルも両方使いたい!」という方はちょっと手間ですが固形石けんを使うといいでしょう。
洗浄力が強め
石けんは汚れを落とす力が強いため、人によっては肌がちょっとつっぱる感じがするかもしれません。決して成分そのものが体に有害なわけではないのですが、相当な敏感肌だと気になってしまうことはあり得るかなと思います。最初は腕だけ使ってみるなど、一部でテストをしてみるとトラブルを防ぐことができるでしょう。
石けんで体を洗うメリット

皮膚に優しい
体に害を及ぼす可能性が低いです。経皮毒を心配する方には良い選択肢の一つだと思います。
経皮毒って何?
経皮毒という言葉をご存じでしょうか? 読んで字のごとく、皮膚を経て体内に入る毒のことを指します。ここでいう「毒」は主に化学物質のことで、身の回りだと合成界面活性剤(普通の洗剤のことです)や添加物(香料、着色料、防腐剤など)が挙げられます。

えっ、皮膚から入るの?
と思った方がいらっしゃるかもしれません。結論としては入ります。腰や腕が痛いときに湿布を張りますよね? あれが効くのは湿布に塗られた成分が体内に浸透するからです。同じ要領で有害な化学物質も皮膚を通って体内に入ってしまいます。
何が怖いの?
体からなかなか出ていかないところです。同じ毒でも、口から入った場合は90%が外に排泄されます。胃や腸で吸収されて血液に乗れば、肝臓が分解してくれるからです。
一方、皮膚から入ると臓器や脂肪組織に取り込まれてしまうため、10%しか外に排出されません。体内に残り、悪影響を与え続ける可能性があるんです。
避ける方法は?
一番良いのは有害な化学物質に触れないことです。その点、石けんは心配する必要があまりありません。界面活性剤は合成ではなく天然のもの。添加物もまったく入っていないか、入っていても控えめであることが多いです(より安全を重視するなら無添加のもののほうが良いですが)。
物質が有害かどうかは時間をかけて調べないとなかなか分かりづらいところがあります。「安全だと考えられていたけれど、最新の科学技術を使ってもう一度調べたら有害だと分かった」ということも起こっているんです(最近だと、ハンドソープに殺菌成分として入っていたトリクロサンという物質が使用禁止になったことがありました)。
その点、石けんは5000年以上前(諸説あるようですが)から長きにわたって使われてきたため、安全である可能性が高いです(もし有害なら、病気になった事例が過去にたくさん報告されてるはずですからね)。
排水が川や海を汚染しにくい

手洗いにせよ洗濯にせよ、終わると排水が生まれます。洗剤が混じった水が川や海に流れてしまうと汚染の原因になってしまいます。
石けんの場合、排水が川や海をあまり汚しません。なぜなら、すぐに分解されてしまうから。洗った後にはすぐに石けんカスと水、二酸化炭素になり、石けんカスも魚や微生物が食べることで完全に分解されます(だいたい2、3日で分解されるようです)。
湯水のように大量に使うとさすがに害が出るでしょうから浪費はいけませんが、合成洗剤と比べて環境に優しいということは言えると思います。
シャンプーの代わりになる

何でシャンプーとボディソープは分けないといけないんだろう? どっちも体を洗うものなんだから、一緒で良くない?
髪と皮膚という違いがあるとはいえ、体を洗うという機能で見ればどちらも同じこと。まとめて洗えないのかと考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、シャンプーとボディソープは成分的には似ています。実際にDove(ダヴ)というブランドのシャンプーとボディソープの成分を調べてみたところ、
- シャンプー:全23成分
- ボディソープ:全24成分
- 内、共通の成分:8成分
でしたので、1/3は同じものです。成分の比率も考慮すると、感覚的ではありますが半分くらいは同じものと言えるのではないかと思います。違いは、
- ボディソープのほうが洗浄力は弱め
- シャンプーには保湿成分が入っている
主にこの2点です。脇の下やデリケートゾーンなど皮膚がうすいところにも使うボディソープはシャンプーよりも弱めの洗浄力にすることで皮膚のトラブルを防いでいます。また、髪を洗った後は一時的に髪が痛んできしむことがありますから、保湿成分を配合して保護しているわけですね。
では石けんはどうかというと、石けんシャンプーと石けんボディソープの成分はまったく同じです。石けん成分以外に何も添加物が入っていないので、まったく同じものなんですね。ですので石けんボディソープで髪を洗っても問題ありません。全身を一気に洗えるし、風呂場に置くボトルも一個で済むし、いいことづくめです。

理屈上大丈夫なのは分かるけど、ちょっと心配だな…
今までやったこともないし、抵抗感がありますよね? そんな方は有名な石けんメーカーの一つである「ミヨシ石鹸」のQ&Aページを覗いてみてください。この下に引用してみますが、
Q: シャンプーしてもよいですか
A: 洗い流すといった一般的なご使用の範囲であれば、シャンプーとしての用途でも特に問題なくお使いいただける商品です。お好みの使用量でお使いください。
引用元:ミヨシ石鹸公式ホームページFAQ
としっかり明記されています。また私自身も3年以上石けんで全身を洗っていますが、皮膚トラブルにあったことは一度もありません。
石けんで体を洗うときのコツ
実際に液体石けんで体を洗うときは次の2つのコツを意識しましょう。
素手で洗う
「タオルが使えない」のところでもご説明したように、石けんの泡をタオルにつけてもすぐに消えてしまいます。
手のひらに石けんの泡を出して素手で洗うようにしましょう。
泡でなでるように洗う
今までタオルを使ってきた方の場合、ゴシゴシと強く洗いたくなるかもしれませんがあまりおすすめしません。肌が傷ついてしまうからです。
ふんわりと、肌をなでるようにやさしく洗いましょう。石けんは洗浄力が強いので力を入れる必要はありません。泡によって体についていた汚れが浮くので、その後シャワーで流せばしっかり落とせます。
髪がきしんでしまったとき


髪を石けんで洗ったらキシキシになってしまった! どうしよう?
このようになってしまった場合は「クエン酸のリンス」をしましょう。
- 大さじ1杯のクエン酸を洗面器のお湯に入れて頭にかける
- 市販の「石けんシャンプー用リンス」を購入して使う
この2通りの方法があります。もっと詳しく知りたい方は下の関連記事をご覧ください。
まとめ
液体石けんで体を洗うと
- 皮膚に優しい
- 排水が川や海を汚染しにくい
- シャンプーの代わりになる
こういったメリットがあります。個人的には特に「シャンプーの代わりになる」のが気に入っていて、全身を一気に洗えますしボトルが1個ですむので浴室掃除が楽です。
注意点としては、今まで使ってきたボディソープと比べると
- タオルが使えない
- 洗浄力が強め
こういった特徴があります。タオルをどうしても使いたい場合は固形石けんを使っていただく、洗浄力の強さに対しては腕など体の一部でテストをして使用感を確認するといった対処が有効です。うまく使って石けんのメリットを享受していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。