こんにちは。orinekaです。
突然ですが、石けんの裏側の成分表示を見たことはありますか?
石けんは普通の洗剤(合成洗剤)と同じく、「手洗い用」、「風呂用」、「洗濯用」などの用途別に分かれて売られています。
ところが、成分表示を見たことがない方は一度見てほしいのですが、石けんの場合、
「用途が違っても、成分は全く同じ」
なんです。

じゃあ、一つだけ買って使いまわせるじゃん
と思いますよね?
結論から言うと基本的にはOKなんですが、2つ注意してほしい点があるので、解説します。
[結論]
- 「洗濯用の石けん」は専用のものを使いましょう。
- 初心者or使い心地を重視する方は用途別に分けましょう。
用途別に石けんを分けるかの判断のポイント
「洗濯用」と「それ以外用」は分けよう
理由は、「洗濯用石けんには添加物(助剤とも言われます)が入っていることが多い」からです。
添加物入りの石けんで食器を洗いたくないですよね?
例えば、ミヨシ石鹸の「そよ風」という商品の成分は次のように書かれています。
全成分:純石けん分(60%、脂肪酸ナトリウム)、アルカリ剤(炭酸塩)、金属イオン封鎖剤、香料
純石けん分以外は添加物に当たり、アルカリ剤は洗浄力を高めるため、金属イオン封鎖剤は水に溶けやすくするため、香料は石けん特有のにおいを打ち消すために入っています。
洗濯用であることを考えればこれらの添加物が入っているのは妥当なのですが、当然ながら口に入れることは想定していません。洗濯用石けんにはこのような添加物が入っていることがままあり、用途を分けないと添加物が皿に付き、皿から食品に移って体の中へ・・・という可能性が出てきてしまうんです。
使い心地重視なら区別しよう
実は成分の種類は全く同じでも、成分の濃度が異なることがあります。
例えばミヨシ石鹸のハンドソープとボディーソープの成分はどちらも、
全成分:水、ラウリン酸K、ミリスチン酸K、パルミチン酸K、ステアリン酸K
で全く同じです。
しかし、使い心地が微妙に違うんです。ハンドソープのほうはちょっと優しい効き目で、ボディソープはしつこい汚れもしっかり落とす強めの効き目、といった感じです。ボディソープは肌が突っ張る印象を受けます。
これは私個人の感想ですが、実際に成分の濃度が異なるのは事実で、ミヨシ石鹸の公式サイトのQ&Aでも、ハンドソープとボディーソープについて、
Q:泡のボディーソープをハンドソープの代わりに使えますか?
A:「無添加せっけん泡のボディーソープ」と「無添加せっけん泡のハンドソープ」は、無添加のせっけんであることは同じですので、使用量を調節していただければ、ボディーソープをハンドソープとして代用することは可能です。ただし、せっけん濃度を比較すると、ボディーソープは、ハンドソープの約3倍の濃度になりますので、・・・(以下略)
出典:ミヨシ石鹸公式サイトQ&A
と書かれています。
用途に合う使い心地を得たい方は用途別に購入したほうがよいでしょう。
最初のうちは全部分けたほうが無難

ここまで区別するときのポイントを見てきましたが、個人的には
「初心者は用途別に分ける」
ことをおすすめします。
成分表示を見て危険がないか判断できる場合や、「どうしてもお金を節約したい」という場合はいいのですが、「「洗濯用」と「それ以外用」は分けよう」でも見た通り、使い回しはリスクを伴います。
ただでさえ初心者のうちは商品選びやコツの習得で大変なのに、さらに余計なリスクを背負うぐらいなら、数百円余計にかかっても用途別に分けたほうが無難かなと思います。
[合わせて読みたい]
まとめ:慣れるまでは区別を
今回は石けんの使い回しについて説明しました。
使いまわせるとお金の節約になるのでやりたいところですが、石けんの生活に慣れるには時間がかかります。長い目で見て、初心者のうちは失敗を避けるためにも、用途を区別することをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。