こんにちは。orinekaです。
今までの洗濯では、洗濯後に柔軟剤を使っていた方もいらっしゃると思います。
洗剤で洗うだけだとゴワゴワしてしまいますし、何よりいい香りをつけることができますよね。
ですが、石けん洗濯では柔軟剤は必要ありません。石けんだけでふっくらとした仕上がりを目指すことができます。
そこで、今回は石けん洗濯で柔軟剤がいらない理由や良い仕上がりにするためにすべきこと2点、洗濯槽の掃除のすすめについて見ていきましょう。私自身、3年にわたって石けん洗濯をほぼ毎日続けてきたので、その経験をもとに説明していきます。
[結論]
- 石けんだけでもゴワゴワしない
- よりふっくらさせるにはクエン酸
- 柔軟剤を使ってきた方は洗濯槽の掃除をしましょう。
石けん洗濯で柔軟剤がいらない理由
石けんを使った洗濯では柔軟剤は不要です。でも今までは洗剤を使った後に柔軟剤をセットのように使っていましたよね? なぜ石けんでは不要なのでしょうか。
そのわけは、そもそも石けんで洗濯しても洗濯物がゴワゴワしにくいからです。
今まで使っていた洗剤で洗濯物がゴワゴワしてしまう原因として、
- 汚れが残っている
- 洗剤そのものが残っている
ことが挙げられます。
洗濯物の汚れが残っていると、その汚れが固まってしまうことで全体的に硬い仕上がりになってしまいます。
また、役目を終えたはずの洗剤が落ち切らずに洗濯物に残っていることがあります。残った洗剤成分が、繊維が一本一本立とうとするのを邪魔してしまい、ゴワゴワした感触を作り出してしまうのです。
石けんはこのようなゴワゴワする原因が少なくなる特徴を持っています。先ほどの2つの原因と照らし合わせると、
- 汚れが残る→石けんは洗浄力が強いため、汚れが残りにくい
- 洗剤が残る→水に触れるとすぐに分解されるため、残らない
このように、石けんの特徴によってゴワゴワする原因がそもそも発生しないため、石けん洗濯では柔軟剤が要らないのです。
ふっくらした仕上がりを目指すには
でも、石けんだけだとさすがに不安だなぁ・・・
ゴワゴワしないだけじゃなくて、ふっくらした仕上がりを追求したい!
このように思う方もいらっしゃるでしょう。確かに石けん洗濯ではゴワゴワはしませんが、かといってホテルのタオルのようにふっくらするわけでもありません。
そこで、次からは洗いあがりをフワフワにする2つのコツを見ていきましょう。
軟水の場合は炭酸塩なしの石けんを使う
「石けんを使いやすい地域がある? [泡立ちに関係する水の硬度]」の記事で石けんと水の硬度についてお話ししました。
硬度が低いほうが石けんを使いやすいという結論でしたが、洗濯の場合も同様です。軟水の地域では炭酸塩が入っていない石けんを使えるのですが、石けんカスのトラブルに見舞われる可能性が低いなら、むしろ入っていないほうが好都合なのです。
下の表は、我が家にあるホテルサイズの大きなバスタオル(約130×65cm)を炭酸塩入りと炭酸塩なしの石けんで洗った後にたたんで、その高さ(厚さ)を測った表です。
洗濯方法 | タオルの高さ(厚さ) |
炭酸塩入り粉石けん | 62mm |
純石けん | 65mm |
かなり微妙な差ではありますが、炭酸塩が入っていない純石けんのほうがタオルの高さが高く、ふっくらしていることが分かります。
硬度が低ければ石けんカスができにくいので、石けんカスを気にして炭酸塩入りの石けんを選ぶ必要はありません。水の硬度が低い地域にお住まいの方は積極的に純石けんを選ぶと良いと思います。
私も硬度が低い地域に住んでいたときは無添加石けん(純石けん)を使っていました。量を守って使えば石けんカスや嫌なにおいも発生せず、快適に洗濯できますよ。
すすぎ後にクエン酸を入れる
じゃあ、硬度が高い地域に住んでいる私はどうすればいいの?
硬度の記事でも書いた通り、関東・九州・沖縄は硬度が高いので、その地域では1つ目のコツが使えません。
その場合はコツの2つ目、「クエン酸」を使いましょう。
具体的な手順は次の通りです。
- すすぎに入ったら洗濯機を止める
- クエン酸粉末を入れる(40Lに対して小さじ1/2)
- 洗濯を再開する
クエン酸の量については、水の量ごとに目安の表を作ってみました。
洗濯物の汚れ具合などによって変わるかもしれませんので、あくまで参考にしていただければと思います。
水の量 | クエン酸 |
23L | 小さじ1/4(約0.75g) |
30L | 小さじ1/3(約1g) |
40L | 小さじ1/2(約1.3g) |
ぴったりの水量が表にない場合は、間をとってだいたいで計れば大丈夫です。
0.1g変わっただけで結果が変わるほど敏感ではないので、最初は表をもとにやってみて、「なんか効果が少ない気がする」と思ったら次回からちょっとだけ量を増やしてみる・・・といった感じで少しずつ進んでいきましょう。
洗濯槽の掃除をすべき理由
最後にもう一つおすすめしたいことがあります。それは「洗濯槽の掃除をすること」です。
この記事をご覧になっているあなたは、今まで長い間柔軟剤を使ってきたのではないでしょうか。
柔軟剤は洗剤以上に洗濯機の洗濯槽を汚してしまっている可能性があります。というのも、洗剤は入れた後、洗い→すすぎ2回の合計3回水で洗われるのに対し、柔軟剤はすすぎの段階で投入するので、多くて2回、少ないと1回しか洗われないからです(すすぎ2回の場合)。
ですので、洗濯をする前に洗濯槽の掃除をしておくことをおすすめします。
汚れがひどい場合は塩素系→酸素系の順で2回行うと、より効果を実感できます。
詳しくは洗濯槽クリーナーの使い方[塩素系・酸素系]をご覧ください。
まとめ:石けん洗濯に柔軟剤は不要
石けん洗濯に柔軟剤はいらないことをご理解いただけたでしょうか。
石けんは単体でも洗濯物がゴワゴワすることは少ないので、石けんだけで洗濯を完結させることができます。
さらに上のレベル(ふわふわ感)を目指したい方は、
- 炭酸塩なしの純石けんを選ぶ
- すすぎの段階でクエン酸を入れる
この2つのコツを実践してみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。